よつばの歴史
今から30数年前のことです。
当時の校長先生が「この小学校にはお話会はないのかしら」とおっしゃったことがきっかけで、
役員の中から4人の方が手を挙げ、活動がスタートしました。
春に会を立ち上げ、秋には10人以上の仲間が集まりました。
初めての取り組みでしたが、「一から学ぼう」と、
すでに読み聞かせを行っている他の小学校を見学し、
本の持ち方や読み方、聞かせ方の工夫などを学びました。
その後、学校の先生方にもご協力をいただきながら、
まずはお話会の案内プリントを配って参加児童を募り、
月に一度、業間休みに読み聞かせを行うことになりました。
当初は活動費もなく、メンバーで相談しながら、
ひとり1,000円ずつ自費を持ち寄り、印刷代などに充てていました。

その後、PTAからの協力も得て、補助金をいただけるようになりました。
お話会の出席カードをつくり、保護者の皆様の許可をいただくことで、放課後の開催も実現しました。
夏休みには学校図書室の本の修繕をしたり、図書委員さんとコラボレーションしたりと、活動の幅を広げていきました。
また、地域のお祭りやシニア会にも参加し、地域とのつながりを深めながら、少しずつ実績を重ねてきました。
地域の他の小学校へ出張読み聞かせを行うこともあり、
既に読み聞かせ会のある学校とは、定期的に活動報告会を開き、互いに学び合う関係を続けています。

現在は、絵本の読み聞かせに加えて、
ペープサートや人形劇、ブラックライトシアターなども、メンバーの手づくりで上演しています。
登場人物の動きや光の演出に子どもたちは目を輝かせ、
物語の世界をいっそう身近に感じてくれています。
こうして始まったお話会の活動は、今も変わらず受け継がれています。
本を通して子どもたちが想像の世界を旅し、
言葉のあたたかさや、人と人とのつながりを感じられる時間を大切にしています。
これからも、子どもたちに「読んでもらう楽しさ」「聞く喜び」を届けながら、
地域とともに歩む読み聞かせグループでありたいと思っています。
保護者の皆様、先生方のご協力に、心より感謝いたします。
